ベーシストなら誰もがちょっとは憧れを持つであろうビリー・シーン。
MR.BIGが最も有名ではありますが、他にもいろいろなプロジェクトで活動しています。
その中のひとつ、ナイアシンを知ってますか?
ビリー・シーン、デニス・チェンバース、ジョン・ノヴェロによるフュージョンバンドです。
私が大学生になって、無性に楽器がやりたくなってベースを始め、それまで聞かなかった洋楽を聴くようになって、最初にハマったのがMR.BIGで、となるとビリー・シーンにはまぁ憧れるわけで、そうなると他にもいろいろ聴きたくなって、探してみたら行きつく先はタラスかナイアシンなわけで…。
という感じでナイアシンを聴くわけですが、MR.BIGとは全く違った雰囲気にこれまた衝撃を受けたわけです。
当時、楽器を始めたばかりで、それまでにインストなんて聴いたことなかったですから、いきなり大冒険をした気分でした。
そんなナイアシンをご紹介します。
ナイアシンって?
そもそも何でナイアシンかと言うと、ジョン・ノヴェロさんの使う「ハモンドB3」というオルガンに由来しています。
Wikipedia先生、出番です。
ナイアシンは別名「ビタミンB3」。そう、「B3」をかけたんですね。
単なる栄養素の名前そのまんまなのにかっこいい。Niacinとか字面まで最高にかっこいい。
Live! – Blood, Sweat & Beers
「Niacin聴いてみたいんだけど、どれから聴くといいかな?」と言われたら、わたしが最初にお勧めするのは絶対にこのライブ盤です。
これを聴いたらもう他のは聴かなくていい!とは言いませんが、それくらい濃いし、カッコいい。
私も、最初に聴いたのはこのライブ盤でした。
CD再生して最初のイントロから全く弾き方が分からず、ものすごい衝撃を受けました。
MR.BIGのビリーしか知らなかったので、全く違う曲調にも衝撃。ファンキーな楽曲とかにも見事に対応してるんですよね。
根っこは間違いなく重たいロックなのですが、そのエッセンスがうまく入っているというか。
音もあのおなじみの独特な歪んだ音ですが、これも不思議なことにすごく曲になじんでるんです。
こんなに応用の幅のある音質だと思ってなかったです、正直。
マジでかっこいい、Niacinの傑作アルバムだと思います。見つけたらソッコー買うべきです。
ただ、だいぶ古いアルバムゆえ、取り扱いも少ないようで…。
とりあえず東京でやったライブDVDのリンクだけ貼っておきます。
【メール便送料無料】NIACIN / LIVE IN TOKYO (輸入盤DVD)
Time Clunch
Niacinは、アルバムをリリースするたびに全体的に(特にリズム体の)手数が激増していきます。
このあたりのアルバムから、オルガンが程よくハードになり、曲もハードに。
1曲目イントロから「おっ!」と思わせてくれます。
キング・クリムゾンやジェフ・ベックのカバーも入っており、曲も多彩に。
「Hog Funk」みたいな、ヘビーだけどハモンドオルガンのふわっとした音で「あ、ちょうどいいかも」と思わせてくれるような曲とか。
「Glow」とかも美しくて好きですね。こんなピアノがきれいな曲でも、ビリーのあの音はなじむんですよね。もはやこれはベース界の七不思議のひとつ。
まとめ
と言うわけで、ナイアシンをご紹介しました。
自分でバンド名を考えた時に、他の栄養素をいろいろ考えてみたのですが、「ナイアシン」以上にかっこいいのがもうないんですよねー…。
「グリセリンとかどうかな?」と提案したら、「それってナイアシンのパクリじゃん」と言われ、あぁ、栄養素はもう使えないなと確信したのでした。
名前もかっこいいけど、曲もプレイも超かっこいい…。ぜひ聴いてみてください。
コメント